巨人が広島との首位攻防戦第2戦を辛くも勝利 4日にも優勝マジック点灯へ

巨人・井端が代打起用に応え、逆転の2点タイムリー

 巨人は長野久義外野手が本塁打を放つなど連夜の活躍で広島を4-2で下した。長野県、群馬・前橋で行われた首位攻防戦はこれで2連勝。2位・カープとのゲーム差を3に広げた。4日の宇都宮での同カードで勝利すれば、優勝マジックが点灯する可能性が出てくる。

 巨人の先発は交流戦から好調の小山雄輝(4勝1敗)。広島はエース・前田健太が先発した。立ち上がりは両投手ともまずまずの滑り出しで3回まで0を並べた。

 先手を取ったのは広島だった。前夜に史上63人目のサイクルヒットを達成したロサリオが4回に2試合連続となる本塁打をレフトスタンドへ。10号ソロで先制した。

 巨人は5回に、前田を攻略。ロペスのヒット、村田修一のセンターへの2塁打などで1アウト2,3塁とチャンスを作った。

 そこで原監督は「数少ないチャンスだった」と動き、投手・小山のところで井端弘和を起用。ベテランは期待に応えた。ボテボテの当たりだったが、一、二塁手とも取れないところにボールが転がり、逆転のライト前2点タイムリーとなった。

 お立ち台で井端は「バットに当てることだけを考えてました。いいバッティングじゃなかったですけど」と苦笑いしたが、価値ある一打だった。井端に続き、前夜、右膝痛から復帰し3安打を放った1番・長野が2ランを放ち、点差を広げた。前田は6回6安打4失点で降板した。

 粘る広島は8回、巨人4番手の西村健太朗を攻めて、ヒットと四球などでノーアウト満塁とし、代打・岩本貴裕のダブルプレーの間に1点を返した。9回も守護神のマシソンを攻めて2アウト満塁と、一打同点のチャンスを作った。だが最後は松山竜平がセカンドゴロに倒れ、試合終了。小山が5勝目を挙げた。

 4日の先発は地元・栃木での凱旋となる巨人・澤村拓一投手と広島は先日、高校(済美)時代の恩師・上甲監督を亡くした福井優也。特別な思いを背負った2人がマウンドに上がる。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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