黒田博樹が7回1失点で日本人初の5年連続2桁勝利 驚異のストライク率76.8%でレッドソックスを圧倒

4者連続三振を含む8Kで10勝目

○アメリカン・リーグ ヤンキース5-1レッドソックス(ニューヨーク)

 ヤンキースの黒田博樹投手は3日(日本時間4日)、本拠地でのレッドソックス戦に先発し、7回4安打1失点、8奪三振無四球の快投で10勝目(8敗)を挙げた。日本人としては初の5年連続2桁勝利。昨年、自らがマークした4年連続2桁勝利の日本人記録を塗り替えた。ストライク率が驚異の76.8%を記録するなど抜群の制球力でレッドソックス打線を制圧した。

 立ち上がりから快調に飛ばした。黒田は初回を3者凡退に仕留めると、2回は圧巻の3者連続三振。すべての球種の切れ味が良く、相手に的を絞らせない。最高の立ち上がりを見せた。

 すると、2回の攻撃で女房役が援護する。マッキャンの2ランが飛び出し、大きな先制点が入った。

 黒田は3回の先頭ボガーツもシンカーで空振り三振に打ち取り、これで4者連続三振とした。続くバスケスにはピッチャー強襲の初ヒットを浴び、打球が右脚に直撃。しかし、その影響を全く感じさせずに後続を断ち、無失点に抑えた。

 さらに、4、5回も3者凡退。5回には2三振を奪う快投を見せると、打線がこれに応える。その裏の攻撃で1死1、2塁とし、8月30日以来の先発となったイチローも鮮やかな中前打を放ち、満塁へとチャンスを広げた。ここでエルズベリーが左翼への犠牲フライ。貴重な追加点を奪った。

 黒田は6回にこの試合初めてのピンチを迎える。1死からウィークスを死球で出し、続くホルトにレフトオーバーの適時2塁打を浴びた。しかし、その後の2死3塁のピンチでは主砲オルティスをレフトフライに仕留め、最少失点で切り抜けた。

 7回は1死からヒット浴びたが、後続を落ち着いて抑えて無失点。ここで球数は95球となり、勝利投手の権利を持って降板した。

 ヤンキースはさらに追加点を奪うと、救援陣がリードを守り、5-1で勝利した。チームは黒田の好投により、連敗を3で止めた。

 この日の黒田は95球を投げてストライクは73球。ストライク率76.8%と高い数値をたたき出し、防御率を3・78とした。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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