地元メディアがヤンキースの戦犯探しを開始 不公平基準でイチローがまさかのランクイン!?

戦犯1位はベルトラン、2位ジーター、イチローは……

 開幕時からプレーしている野手のレギュラークラスでノミネートを免れたのは、今季レッドソックスからFA移籍で加入し、打率2割8分、15本塁打、67打点、38盗塁と及第点の結果を残しているジャコビー・エルズベリー外野手。開幕前に契約を延長し、打率2割6分9厘、16本塁打、56打点とリードオフマンながら長打力が伸びたブレット・ガードナー外野手のわずか2人。ジーターすらもノミネートされるのは地元メディアの厳しさと言えるだろう。

 現地時間11日午前0時の段階では総投票数は739。1位はベルトランの228票で30・85%を占めている。2位は僅差でジーターの222票で30%、3位はマッキャンの129票で17・49%、4位はテシェイラの117票で15・83%、5位はロバーツの34票で4・6%。そして、奮闘を続けるイチローはわずか9票で1・22%となっている。

 2シーズン連続となるヤンキースの不振に不満を抱える目の肥えた地元ファンは、去り行く英雄ジーターを僅差の2位で“戦犯”と判定するほど、不調の選手に対する見方は容赦ない。

 一方、イチローのプレーぶりは評価されていると言えるだろう。規定打席に達していないのもの、打率2割8分6厘。1本塁打、19打点。これまでの圧倒的な実績と比べれば数字には物足りなさを感じる。ただ、決してレギュラーとは言えない立場で、出場機会が限定されていることを考えれば、ノミネート自体が不可解と言えるかもしれない。12盗塁、さらには守備面での高いパフォーマンスなど、不惑の男はクオリティの高いプレーを見せている。

 数字上ではまだ逆転プレーオフの可能性は残されているヤンキースだけに、残り試合もピンストライプの誇りにかけた戦いを見せたいところだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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