黒田博樹が野茂以来、2人目の日米通算3000投球回を達成 7回1失点と好投もヤンキースはサヨナラ負け

黒田は今季30試合目の先発、同地区首位オリオールズ相手に好投

 ヤンキースの黒田博樹投手が14日(日本時間15日)、敵地でのオリオールズ戦に先発し、7回を投げ、6安打5奪三振1失点と好投したが11勝目(9敗)はならなかった。黒田は3回先頭のハンドリーを打ち取った時点で日米通算3000投球回に到達。節目の試合で力投を見せたが、味方打線の援護を受けられず、1-1の場面で降板。ヤンキースは黒田の降板後の9回に1点を勝ち越しながら、その裏に2点を失い、2-3でサヨナラ負けを喫した。

 黒田はこの日が今季30試合目の先発。メジャー5年連続でたどり着いたその数字は粘り強く自身の役割を果たしてきた何よりの証しだ。初回を3者凡退で打ち取ると、2回は2死から6番ハーディに2塁打を浴びるも7番ジョンソンを空振り三振に。

 そして3回先頭の8番ハンドリーを三ゴロに打ち取った時点で日米通算3000投球回を達成。日本プロ野球ではこれまで27人が達成し、日米通算では3027回2/3の野茂英雄以来、2人目の記録達成となった。今季すでに日本人投手初のメジャー5年連続2桁勝利を達成している39歳右腕にまた1つ勲章が加わった。

 ヤンキースは2回に4番プラドの本塁打で先制。力投を見せる黒田は1点のリードを守り続け、5回に2死1、3塁のピンチを迎えるも、9番スクープを遊ゴロに打ち取る。しかし6回、1死から2番デアザに中安打を浴びると、続く3番ジョーンズにレフト線を破る2塁打を許して失点。1-1と同点とされる。

 黒田は7回を3者凡退で仕留めたところで降板。94球を投げてストライクは66球、防御率は3.81となった。

 黒田は11勝目こそ逃したが、ハイ・クオリティースタート(7回以上を投げて自責2以内)。奇跡のプレーオフ進出を諦めないチームを鼓舞した。しかし、ヤンキースはその好投を勝利につなげられず、9回にマッキャンの本塁打で勝ち越したものの、その裏に2失点しサヨナラ負けを喫した。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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