田中将大が“最終試験”で5回無失点 ヤンキース投手コーチ「明日痛みがなければ今週末にメジャーに戻れる」
ヤンキース監督らも視察
右肘靱帯部分断裂からの復帰を目指すヤンキースの田中将大投手が15日(日本時間16日)、タンパで行われている教育リーグに参加しているマイナーリーガーを相手に、シミュレーティッド・ゲームと呼ばれる実戦形式の投球練習に登板した。5回を投げて6安打無失点、4奪三振無四球。地元メディアは、最速は92マイル(約148キロ)だったと報じている。
順調ならば今週末にヤンキースタジアムで行われるブルージェイズ戦でメジャー復帰を果たすと見られていた田中。本人は登板後、通訳を介して「今、答えるのは難しいですね。明日どういう状態かを見てみないと」と慎重な発言を残しているが、視察したジラルディ監督は地元メディアに対して「次のステップがメジャー復帰? 大いにあり得る」。ロスチャイルド投手コーチも「明日痛みがなければ、今週末にメジャーに戻れる」と話している。
試合は気温30度を超えるフロリダ州タンパのジョージ・スタインブレナー・フィールドで行われた。田中が復帰できるか否かの注目の実戦練習を地元紙ジャーナル・ニュースなども速報。田中は初回に2本のヒットを打たれたが、ダブルプレーで切り抜けた。2回も先頭打者からこの日初の三振を奪うものの、2安打を許すなど、久々の実戦形式の練習で立ち上がりに不安を見せた。それでも5回まで無失点で切り抜けている。
これを受け、ニュージャージー州最大のニュースサイトNJ.comは特集で「あまりいいニュースではない。田中はシャープに見えなかった」と速報。「ヤンキースのプロスペクト(若手有望選手)は田中の投球にフィールドの各所に痛打を浴びせた。この日の彼の速球は最速92マイルだったが、米野球専門データサイトのファングラフによると、田中のファストボールの最高時速は今季、95・6マイル(約154キロ)を記録している」と分析している。