突如崩れた岩隈久志 女房役は「あの打席がすべてだった」

序盤はテンポよくアウトの山を築いたが……

 マリナーズ岩隈久志投手(33)が地区首位エンゼルス戦に先発し、4回途中7失点で降板し、8敗目(14勝)を喫した。

 序盤はテンポよくアウトの山を築いたが、3回2死からナバロに四球を与えたところから変調。2死満塁で迎えたプホルスに走者一掃となるレフト線二塁打を浴びるなど、この回合計4失点した。

 4回も先頭フリースにホームランを許すと、ライト前安打、レフトフライ、センター前安打で1死一、二塁。1番打者カルフーンを迎えるところで、70球で降板した。

 地元紙タコマ・ニュース・トリビューン電子版では「カギとなる遠征11連戦を1‐8の黒星スタート」との見出しで、この日のゲームをリポート。

 エンゼルス打線が岩隈を捉えたわけだが、昨季2度6失点を記録しているが、今季はこれまで25試合に先発して5失点が最多だった。プレーオフ進出争いをするチームは、シーズン序盤のような圧倒的な投球を岩隈に求めたいところだが、最近はその期待に応えられず。同時に、9月に入ってからは打線の勢いもなくなり、エンゼルス先発シューメーカーが好投したとは言え、1点しか挙げられなかったことにも触れている。

 同じく地元紙のシアトル・タイムス電子版では、マクレンドン監督が「(岩隈は)序盤はいい投球だったが、ストレートの四球を2度出しては調子は狂う」と話したことを紹介。また、3回のプホルスの打席について、捕手ズィニーノが「あの打席がすべてだった。プホルスは2ストライクからあらゆる球をカットし続けた」と脱帽するコメントも紹介している。

 この日はワイルドカードを争うロイヤルズが勝利したため、2チームの差は2ゲームに開いた。また、マリナーズに勝利したエンゼルスがプレーオフ進出を決め、地区優勝マジックを3に減らした。

 岩隈の次回登板は20日アストロズ戦の予定。次回こそは岩隈らしい投球で、チームを勝利に導きたい。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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