イチローが王貞治超えへカウントダウン 世界の本塁打王が保持する得点の日本記録更新が迫る

メジャー現役選手の最高はAロッドの1919点

 イチローが先頭打者として単打で出塁し、二盗、三盗を決めて、味方の内野ゴロや犠飛の間に本塁まで帰ってくる――。不動の1番に座っていたマリナーズ時代、試合が始まってから、わずか数分の間にノーヒットでチームに得点が入ってしまうという場面は、何度も見られた。

 もちろん、これまでの積み重ねには後続の打者による“アシスト”があったことも間違いない。ただ、イチローの単打には、相手投手にとってはソロ本塁打に劣らないほどの怖さがあるわけだ。

 日本では9シーズンで658得点、メジャーでは14シーズン目で1299得点。計1957得点は、やはり途方もない数字だ。日本記録の更新は、リードオフマンの理想像であるイチローにとっての金字塔となる。

 レギュラーシーズンは残り12試合。出場機会が限定され、ヤンキース打線が不振に陥っていることもあり、達成できるかは微妙な状況だが、目は離せない。いずれにせよ、極めて近い将来に到達することは間違いないだろう。

 最後に付け加えておくと、メジャーの現役選手で最高の得点数を記録しているのは、「Aロッド」ことアレックス・ロドリゲス。1919得点のため、イチローはすでに上回っている。また、BASEBALL-REFERENCE.comによると、歴代最高はリッキー・ヘンダーソンの2295得点となっている。ピート・ローズの世界記録(4256本)まで144本と迫っている通算安打数(4112本)と同じように、イチローが重ねていく得点数にも注目が集まる。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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