青木宣親が伝説の打者を超えた! 3連戦で驚異の11安打、球団新記録を樹立

リーグ最強左腕セールを攻略し、8打席連続出塁

 ロイヤルズの青木宣親外野手は本拠地でのホワイトソックス戦に「2番・ライト」で出場し、4打数3安打1四球1得点の活躍で勝利に大きく貢献した。15日から始まった同カードで初戦に4打数4安打1四球、16日も5打数4安打を記録していた青木は、この日も大当たり。前日から7打席連続安打、8打席連続出塁も記録した。

 3ゲームシリーズでの11安打は、伝説的プレーヤーであるジョージ・ブレットらを抜いて球団新記録。1985年以来の地区制覇へ向け、当たりが止まる気配がない。

 青木の勢いが止まらない。初回1死、リーグ最強左腕のセールからライトへの二塁打を放ち、前日から5打席連続安打を記録。1点を追う3回には、1死1塁でレフト前ヒット。続くケインの3ランで逆転のホームを踏んだ。

 さらに、4点リードとなった4回2死では中前打。セールを完璧に攻略し、7打席連続安打となった。さらに、この時点で15日からのホワイトソックス3連戦での安打数は「11」に到達。球団公式サイトによると、3ゲームシリーズでの11安打は、ウィリー・ウィルソン(1980年)、そして通算3154安打を放ち野球殿堂入りしているロイヤルズの伝説的プレーヤー、ジョージ・ブレット(1982年)の記録を抜き、ロイヤルズ史上初の快挙となった。

 青木は6回2死では四球を選び、8打席連続出塁。3試合連続4安打ならばイチローも達成していない快記録だったが、8回の第5打席は三ゴロに終わった。

 打率は2割8分1厘まで伸ばした。3連戦前には2割6分5厘だっただけに、一気に1分6厘も上昇。日本では通算打率3割2分9厘を残した安打製造機は、2013年シーズン開幕前にメジャーでの打率3割以上について「できれば当たり前のようにクリアしたい」と話していた。残り10試合での到達は難しいかもしれないが、メジャー1年目の2012年に記録した自己最高打率2割8分8厘を上回る可能性は高まってきた。

 試合はロイヤルズが6-2で快勝。29年ぶりの地区制覇に向けて、負けられない戦いが続いている。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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