結果にこだわり続ける日本ハム・赤田将吾 数字では計れないその貢献度

「決して腐ることはない。自分が何をするべきかも分かっている」

 シーズン途中に2軍から1軍の外野守備走塁コーチに昇格した紺田コーチは赤田と同い年。その紺田コーチは言う。

「決して腐ることはなかったですね。自分が何をするべきかも分かっている。よく、長いスプリントを走ったりしていました。自分の現在の状態を把握するためでしょうね」。準備は決して怠らない。

 ライバルでもある後輩に、自らの知識と経験を惜しむことなく伝えてもきた。紺田コーチは「守備のアドバイス、若手へのアドバイスはよくしています。ピッチャーとバッターの力加減を見てポジションを変えることができる。若手にとっては勉強になる」。数字では計れない貢献度がある。

 プロでのキャリアスタートは西武。1998年のドラフトで2位指名を受け、入団した。4年目にはスイッチヒッターへ転向。もともと二塁手だったが、今では外野手。時には一塁も守る。プロで飯を食い続けるために必死になってきた。

 同期には1位指名された松坂大輔がいる。「大輔はあれだけ騒がれていた中でも、しっかりと期待通りの結果を出してきた。それがスゴいですよね」。赤田の口から発せられる言葉には「結果」という単語が必ずと言っていいほど、含まれている。無意識なのだろう。

 やはり、プロは「結果」がすべて――。それを知っているベテランの存在は大きい。日本ハムは9月22日現在、4位の楽天に7・5ゲーム差をつけ、3位に位置する。クライマックスシリーズへの出場は確実だ。熾烈な短期決戦。より「結果」が求められる。

【了】

J・T●文 text by J・T

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