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ソフトバンクの大失速で風雲急を告げるパ・リーグ優勝争い MVPは誰の手に?

オリックス・金子千尋の圧倒的な活躍

 五十嵐は今季ここまで61試合に登板し、リーグ最多の43ホールド、防御率1.57と安定した投球を続けている。25日の楽天戦では痛恨のリリーフ失敗となってしまったが、シーズンを通した働きは高く評価される。

「五十嵐はメジャーでの経験が、大きく役立っていると思います。向こうで真っ直ぐで空振りが取れず、コーチに半ば無理矢理に教えられた大きなカーブが、有効な武器になっています。球種が増えれば打者としては打ちづらいですし、今の五十嵐は変化球でストライクが取れるので、安定したピッチングを展開できる、大きな要因となっていますね」

 しかし、ここにきてオリックスが巻き返し、優勝争いの行方はまったく分からない状況となった。飯田氏は続ける。

「オリックスは、金子千尋、西勇輝らの先発投手陣を、佐藤達、平野佳、比嘉、岸田、馬原らのリリーフ陣が支えてきました。ソフトバンクの投手陣と同様、安定感のある布陣ですが、一番異なるのは、突出したエースの存在です。

 オリックスが逆転優勝を果たしたとき、MVPは金子千尋以外にあり得ません」

 今季、金子千はここまで25試合184イニングを投げ、15勝5敗、防御率1.91、194奪三振と、エースらしい結果を残している。そして何より、終盤の6試合を5勝1敗で4つの貯金を作り、チームの優勝争いに多大な貢献を果たしていると言えるだろう。

 昨年も素晴らしい成績を残しながら、田中将大の影に隠れがちだった金子千。今年は、その力で悲願のリーグ優勝へチームを導くことができるだろうか。

【了】

飯田哲也プロフィール

スポーツコメンテーター。1968年東京都出身。1987年に捕手としてヤクルトスワローズに入団、主に外野手としてヤクルトの1番バッターを長く務めた。2005年からは2年間楽天イーグルスに在籍。2006年に現役を引退すると、古巣ヤクルトで2013年まで守備・走塁コーチを務めた。
飯田哲也オフィシャルブログ

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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