巨人が3年連続リーグ制覇 原監督が思い出の地で8度宙を舞う

原監督は7回目のリーグ優勝

 内海はその裏、筒香につまりながらレフト前に落とされるタイムリーを浴び、1点を失ったが、要所を締めた。内海と相性の悪い梶谷がベンチスタート、ブランコが右太もも肉離れのけがで今季絶望と破壊力の欠けた打線はなかなか内海を攻略できなかった。

 巨人は6回、アンダーソンにもライトスタンド上段に2ランが飛び出し、5-1。右ひじに違和感を訴え、井納が降板。2番手のソトにピッチャーが代わると、今度は村田にもレフトへのソロホームランが出て6-1。試合の主導権を握った。

 内海はその後、2点を返されたが、7回2/3を3失点で優勝の瞬間をベンチで待った。広島は3点リードしていたが、6回裏にマートンのタイムリー、福留の3ランで逆転負け。巨人の試合終了直前に敗れた。内海は7勝目を挙げた。

 原監督にとっては7回目のリーグ優勝、2度目の3連覇になったが、今回が特別な優勝になったに違いない。東海大相模時代に、今年他界した父で監督だった原貢氏に厳しく指導を受けながら戦った、思い出深い横浜スタジアムで優勝を決めた。

 優勝監督インタビューでは、父の思いを口にすると目を潤ませて、天国の父に優勝を報告していた。けが人も多く、夏場は苦しい戦いだったが、全員野球で勝ち取った見事な3年連続36回目の優勝となった。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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