田中将大、自己最多7失点KO 米メディア「忘れるべき一日」

「肘に異常が無かったことが最も大事なこと」

 ヤンキースの田中将大投手は27日(日本時間28日)、ボストンでのレッドソックス戦に先発登板し、1回2/3を投げて7安打7失点(自責5)、2奪三振、2四球と打ち込まれた。メジャー自己最短で降板し、5敗目(13勝)を喫した。今季最終登板を飾ることができず、チームは4-10で敗れた。

 右肘痛から復帰して2試合目は自己最多の7失点KO。持ち味の制球が定まらず、2回途中までに50球を要する苦しいマウンドだった。

 ESPN(電子版)は「忘れるべき一日」との見出しで報道。「田中がまだ楽天で新人だった2007年の3月29日のソフトバンク戦で1回2/3で6失点して以来、こんなにひどい登板は無かっただろう」と、珍しい乱調ぶりを取り上げた。

 いい形で今季を終えることはできなかったが、田中が右肘に痛みを訴えていないことが一番の朗報だろう。ESPNは「田中将の肘に異常が無かったことがヤンキースにとって最も大事なこと」との見方を示した。来季のキャンプに向けて準備を進める見通しが立ったことについては「大きな落胆を残して終わろうとしているシーズンにおいて、最も前向きなことだ」と伝えている。

 だからといって、手術の不安を払拭できたかというと、そういうわけではない。同記事は今季開幕直後に右肘を手術したイバン・ノバ投手を例に挙げ、依然手術の不安が残っていることにも触れている。「今回痛みが出なかったからといって、来季の春季キャンプ中、もしくは開幕後に痛みが再発しないという保証は得られない」と慎重な姿勢を崩していない。

 田中は右肘痛から復帰後2試合に投げて1勝1敗、防御率7.71。今季通算では20試合に先発し、13勝5敗、防御率2.77という成績でメジャー1年目を終えた。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY