今季最終登板から一夜明けても田中将大の右肘に異常なし ヤンキース監督が語る

「いいニュースは今朝、1度も電話が鳴らなかったこと」

 ヤンキースの田中将大投手が27日(日本時間28日)のレッドソックス戦で今季最終登板を終えたが、一夜明けても右肘に問題がない様子を地元紙ジャーナル・ニュースが伝えている。

 田中は今季最後の登板で1回2/3を投げて7安打7失点(自責5)、2奪三振、2四球と打ち込まれてマウンドを降りた。エースの珍しい乱調について試合後、ジョー・ジラルディ監督は右肘に異常があったわけではなく、制球の問題と分析していた。

 記事では「マサヒロ タナカに関しては便りのないのが、良い知らせ」としており、一夜明けて指揮官が「いいニュースは今朝、1度も電話が鳴らなかったこと。これは間違いなくポジティブなことだ。他の人間とも話し合ったが、負荷に関しては、昨日は(右肘に)より多くかかったと思う。なぜなら2イニングの間に多くのボールを投げたから。その観点から言えば、私も満足している」と語ったことを伝えている。

 登板から一夜明けて肘に問題がなければ、負傷後から続けてきた保存療法がひとまず無事終了したことになるだけに、メディカルスタッフから報告が入らなかったこと自体がジラルディ監督やヤンキースにとっては大きな出来事だった。

 田中は本来レッドソックス戦で80球程度を見込んでいたが、予想外に打ち込まれ、今季最短となる降板となった。ただ、2回途中で50球を投じても問題なく田中の右肘が耐えたことで、指揮官は来季の逆襲に向けて大きな収穫を得た様子だ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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