黒田博樹の去就を左右する「199」という数字 現役続行か、引退かで揺れる39歳の胸中とは

注目される黒田の去就

 ヤンキースの黒田博樹投手の去就が注目を浴びている。チームの投手陣最年長となる39歳で迎えた今季は、32試合に先発して11勝9敗、防御率3・71。先発投手の中で1人だけ開幕からローテーションを守り抜いた。投球回数は4年連続の200イニングにこそ届かなかったものの、199イニングまで到達。今年も黒田がいなければヤンキースの投手陣は完全に崩壊していただろう。

「1年1年の積み重ねですし、1試合1試合の積み重ねで何とか今シーズンも投げ切れたかなと言う感じです。ケガなくローテーションを回れたというのが、自分の中では最低限の目標であり、1番難しいことだと思っていたので、それができたのは満足しています」

 シーズン終了後、黒田はこう振り返った。しかも、それを39歳という年齢でやり遂げたことに意味がある。本人も「1番(難しいの)はそれ(年齢)だと思います」と話している。

 先発投手としての役割を全うした黒田は、今オフにどんな決断を下すのだろうか。地元メディアの中には、シーズン最終登板となった9月25日のオリオールズ戦が現役最後の登板になるかもしれない、と報じた記事もあった。確かに、引退という答えを選択しても、おかしくない。

 一昨年、昨年と、黒田はオフに現役続行か引退かで揺れてきた。

「毎年、この3年間、そういう形でやってきてるんで、また自分なりに考えながら決めないといけないなと思います。それは去年以上に、というか例年以上に難しい……、というか年齢が行けば行くほど難しくなってくるんじゃないかなと思いますけど」

 年を重ねるごとに、確実に引退という選択へと近づいてきているのだ。

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