続投か、退任か 去就報道に揺れる横浜DeNA・中畑清監督の功績

集客増が際立つ中畑ベイスターズ

 続投か、退任か。横浜DeNAの中畑清監督の決断に注目が集まっている。

 最下位続きだったチームを昨年5位に押し上げ、今年は終盤までクライマックスシリーズ進出争いをした。年々、白星は増加。2012年は46勝。昨年は64勝。今年は5試合を残し、65勝となっている。来年こそはという期待もあるが、中畑監督の思いは多少違うようだ。

 裏表のない性格で、人情に厚い。現役時代から燃える男として巨人で活躍。「絶好調」というフレーズを連呼し、絶好調男とも呼ばれた。実は中畑監督は、調子が悪くても、体がいうことを利かなくても、周囲に心配をかけたくないという思いから、自分には厳しかったのだという。責任感が強く、今回の3年連続Bクラスもファンの期待に応えられなかったと感じているのではないだろうか。

 しかし、観客動員数に目を向けるとどうか。今年はベイスターズの本拠地動員が150万人を突破。2005年の実数発表後では最多である。昨年よりも10%増。横浜は元々、野球熱は高い。夏の高校野球は準決勝から横浜スタジアムは満員。少年野球チームも強く、数自体も多い。球団の営業努力とチームの勝率アップが、CSの出場を逃しても多くの地元ファンを集客できている要因となっている。

 球団発表によると2005年以降、歴代入場者数トップ5のうち、4試合が昨年と今年、つまり中畑ベイスターズでのことなのである。

 1位 2013年8月4日 中日戦 30039人
 1位 2013年8月24日 巨人戦 30039人
 3位 2008年4月12日 阪神戦 29866人
 4位 2014年8月9日 ヤクルト戦 29691人
 5位 2014年8月16日 阪神戦 29642人

 人気の他球団の力や、Tシャツなどグッズの配布などの影響もあるが、着実に集客力は上がっている。今年のサヨナラ勝利(新潟開催含む)9回もファンの力があってのことだろう。

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