昨季とは異なる巨人の強さ 得点力低下も日本一の可能性は増?

昨季より日本一の可能性はアップ?

 巨人は防御率がリーグ1位、そして失策70もリーグで最も少ない数字だ。そして盗塁98がリーグトップで、チーム打率は低いが得点圏打率はリーグトップの.290をマークしている。選手たちが勝つために何が必要かを理解し、それを愚直に実行してきたことの表れだろう。

 また、昨年はクライマックスシリーズを制したものの、日本シリーズでは田中将大を擁する楽天に敗れ、苦汁を飲まされた。今季のクライマックスシリーズ、そして日本シリーズへの展望を飯田氏はこう語る。

「昨年は、あまりにも早くリーグ優勝が決まってしまったので、間延びして調整が上手くいかなかった印象があります。消化試合も、例えば好投している先発を5回で降ろしたり、オープン戦のような戦い方をしていました。調整の調整、という感じになってしまい、集中力が続かなかったのではないかと思います。

 今季はその轍を踏まず、失敗を繰り返すことはないと思います。長野や亀井など、負傷者がどれだけしっかりした状態で戻ってこられるかは1つのポイントですが、今季のリーグ戦で見せた勝負強さ、団結力をそのまま出すことができれば、強い巨人を見ることができると思います」

【了】

飯田哲也プロフィール

スポーツコメンテーター。1968年東京都出身。1987年に捕手としてヤクルトスワローズに入団、主に外野手としてヤクルトの1番バッターを長く務めた。2005年からは2年間楽天イーグルスに在籍。2006年に現役を引退すると、古巣ヤクルトで2013年まで守備・走塁コーチを務めた。
飯田哲也オフィシャルブログ

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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