黒田博樹はヤンキースで唯一年俸以上の働き!? 現地メディアが算出

黒田は唯一給料以上の働き「抜群の安定感」

 辛口評価が続く中、今季契約が満了する黒田は絶賛されている。今季11勝9敗で防御率は3・71。

 寸評では「彼がこのリストのヤンキーの中で給料以上の働きを見せた唯一の存在。健康を維持し、32試合に先発し、抜群の安定感を誇った。彼は引退してしまうのか?」とし、ヤンキースの先発ローテーションを唯一開幕から最後まで守り抜いた鉄腕を高く評価。去就問題に揺れるベテランの来季現役続行を祈るかのように締めくくっている。

 黒田は今季年俸1600万ドル(17億2000万円)で、WARはエルズベリーにわずかに劣る3・5。対して適正年俸は1920万ドル(約20億7000万円)と算出されており、無事これ名馬を地で行く、安定感抜群のベテラン右腕は実際の年俸より3億5000万円以上の価値のある仕事ぶりを見せたとされている。

 今季カージナルスからFAで加入したカルロス・ベルトラン外野手は“ヤンキース最大の失望”となった。寸評では「ベルトランは壊滅的なシーズンを送った。ケガに苦しんだ」と酷評。右肘骨棘障害のためにオフに手術を受けることになったスラッガーは勝負強さを誇った昨季から一転、打率2割3分3厘と低迷した。

 記事では「彼は健康を取り戻せるか。過去2年間カージナルスで活躍したかつての自分を取り戻せるか。契約は2016年まで」と復調を期待。ベルトランの今季年俸は1500万ドルでWARは-0・5。適正年俸はマイナス270万ドル(マイナス約2億9000万円)と衝撃の算出となっている。チームに多大な損害を与えたということなのか。“給料泥棒”という批判を遥かに超越する低評価を受けてしまった。

 今季限りで現役を引退した英雄、デレク・ジーター遊撃手も厳しい批判から逃れることはできなかった。

 寸評では「全体的にジーターの2014年シーズンは活躍具合という観点から忘れさられるべきものとなった」と指摘しており、打率2割5分6厘や長打率の低さなどを紹介している。WARは-0・1。今季年俸は1200万ドル(約13億円)だが、適正年俸はベルトランに続き、マイナス30万ドル(マイナス3240万円)と“罰金査定”を受けている。

 この高給8選手の合計年俸は1億4820万ドル(約151億2000万円)。一方、適正年俸は7120万ドル(約76億8960万円)と算出され、投資額の半分程度の働きと厳しい分析結果となっている。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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