青木所属のロイヤルズを全米が後押し!? 29年ぶり快進撃で「米国民のハートを掴んだ」

「米国民はロイヤルズを本気で愛している」

 オリオールズの地元ボルティモアには、これらの報道は面白く映らないだろう。9日、地元誌ボルティモアマガジン電子版は「O’sがロイヤルズを破る5つの理由」と題した記事で、ESPNのアンケートやワシントン・ポスト紙の記事に対し「勘弁してくれよ」と一蹴。

「メジャー界を8シーズンさまよい今季の初めにウェーバーにまでかけられたスティーブ・ピアースが、338打数21本塁打で応えている。そういったすさまじい決意を投票結果はとらえているのか? 国民のハートだなんて下らない」

 一方、地元紙カンザスシティ・スターは9日、「米国民は弱者を愛する、そしてロイヤルズを本気で愛している」という記事で反応した。

「(ロイヤルズは)お気に入りのチームが負けたファンのポピュラーな選択になった」とこの現象を表現。心理学などで言うところの「負け犬(アンダードッグ)効果」が働き、弱者に味方する同情票が集まったのではないかと分析し、「理由はどうあれ、ESPNのアンケート回答者達の選択はロイヤルズへの応援、応援、応援だ」と伝えている。

 アンケートは現在も継続中。10日時点で、11万人以上が投票し、そのうち約68%の回答者がロイヤルズを支持している。面白いのは、同時に行われている「どちらが勝つか?」という質問になると、ロイヤルズを予想する回答者が53%、オリオールズは47%と拮抗していること。

 支持票集めではロイヤルズが大きくリードした今年のALCSだが、依然、好カードであることに変わりはないようだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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