青木所属のロイヤルズはWSでジャイアンツを攻略できるか 過去のデータで見る相性は?

青木宣親にとってジャイアンツ投手陣は“天敵”か“お得意様”か

 青木宣親外野手が所属するロイヤルズとワールドシリーズ(WS)で対戦する相手は、ジャイアンツに決まった。お互いにワイルドカードからリーグ制覇まで勝ち上がってきており、勢いのあるチーム同士の激突だ。

 もっとも、世界一に輝いた1985年以来となる29年ぶりのリーグ優勝を果たしたロイヤルズに対し、ジャイアンツは最近5年目で3度目のWS進出。しかも、2010、2012年に世界一と圧倒的な強さを見せている。

 近年の成績では両チームは対照的となっているが、今季の対戦ではロイヤルズが勝っている。交流戦で8月8~10日に3連戦が組まれており、本拠地で3戦3勝。初戦は今季18勝のエースのマディソン・バムガーナーに土をつけ、残り2戦はティム・ハドソン、ティム・リンスカムを打ち崩している。これはロイヤルズにとって大きなデータだろう。

 ただ、敵地での対戦ではDH制がなくなるため、戦い方に大きな違いが出てくることも確か。特に、ロイヤルズはポストシーズン(PS)に入ってから、すべて同じスタメンで8試合を戦い、同一PSではメジャーリーグ新記録となる無傷の8連勝と快進撃を続けてきた。投手が打線に入らなければいけないサンフランシスコでの戦い方は、1つのポイントになりそうだ。

 さて、肝心の青木はどうだろうか。メジャーデビューから2年間はナ・リーグのブルワーズでプレーしていたため、ジャイアンツとの対戦は少なくない。レギュラーシーズンの過去3年間で、ジャイアンツ戦は途中出場の2試合を含む16試合に出場し、53打数11安打、1本塁打、5打点、11得点。打率2割8厘は、青木としては非常に低い数字だ。7四球を選んでいるため出塁率は3割2分3厘となっているが、苦手と言える相手かもしれない。

 現在のジャイアンツに所属している投手との対戦成績は、さらに分が悪い。左打者ながら左腕を得意とする青木だが、バムガーナーには実に13打数無安打と完全に抑え込まれている。ハドソンとは8打数2安打の打率2割5分。7投手と対戦経験があり、トータルで36打数5安打の打率1割3分9厘と低い数字だ。

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