ロイヤルズがWS初戦完敗、今季PS連勝は「8」でストップ 青木も好機で打てず4打数無安打

1985年のWSから続くPSの連勝も「11」で止まる

 ロイヤルズの青木宣親外野手は21日(日本時間22日)、本拠地でのジャイアンツとのワールドシリーズ(WS)初戦に「2番・右翼」で先発出場し、4打数無安打に終わった。チームも1-7で完敗。今ポストシーズン(PS)8連勝と圧倒的な勢いに乗って29年ぶりの頂上決戦にたどり着いたロイヤルズだったが、初黒星を喫した。1985年のワールドシリーズから続くPSの連勝も「11」で止まり、大リーグタイ記録の12連勝もならず。過去5年で3度目のWSとなるジャイアンツに勢いを止められる形となった。

 ロイヤルズは立ち上がりから苦しい展開となった。先発のエース右腕シールズが初回につかまり、いきなり1死1、三塁のピンチを迎える。ここで4番サンドバルが右翼線への二塁打。1点が入り、さらに一塁走者のポージーも一気に本塁を狙った。

 しかし、クッションボールを素早く処理したライトの青木がセカンドのインファンテに返球。バックホームも正確なボールとなり、ポージーを刺した。青木はクッションボールで逆を突かれる形となったが、冷静に対応し、失点を防ぐ好プレーとなった。

 ただ、シールズは続くペンスにセンターへの2ランを浴び、初回だけでまさかの3失点を喫した。

 その裏、青木は1死からワールドシリーズ初打席に立つ。過去13打数無安打と抑え込まれているバムガーナーの3球目のスライダーを捉えたが、左腕の正面を突いてしまう。不運な当たりでヒットにはならず、ロイヤルズも無得点に終わった。

 2回はシールズが立ち直り、三者凡退に抑える。1死ではクロフォードの右翼への大飛球を青木が背走しながら好捕。本拠地のファンから大歓声を浴びた。

 ロイヤルズは3回、無死2、3塁とチャンスをつかむ。エスコバーは空振り三振に倒れ、続く青木に期待がかかったが、2球で追い込まれてしまう。最後はワンバウンドのカーブをハーフスイング。スイングの判定でまさかの三球三振に倒れた。その後、満塁となってからホズマーもセカンドゴロに打ち取られ、ロイヤルズは絶好の得点機を逃した。

 直後の4回、ジャイアンツに無死1、3塁とチャンスを作られると、モースにセンターへのタイムリーヒットを浴び、シールズはここでKO。救援の左腕ダフィーも乱れ、1死2、3塁から2連続四球の押し出しで、5点差とされた。

 青木は6回の先頭で第3打席を迎えたが、バムガーナーに遊ゴロに打ち取られ、WS初ヒットはなかなか出ない。

 直後の7回の守備では、無死1塁でパニックが放った右中間への打球に果敢に滑り込んだが、捕球できずに間を抜かれてしまう。適時三塁打となり、痛い6失点目。サンドバルのタイムリーも飛び出し、7点差と一方的な展開になった。

 ロイヤルズは7回裏に7番ペレスが本塁打を放ち、一矢を報いたが、バムガーナーから奪った得点はこの1点のみ。

 バムガーナーは7回を3安打1失点の好投を見せ、リリーフ陣に後を託した。ロイヤルズは8回裏1死1塁の場面で、青木に打席が回った。しかし、この日の第4打席はセカンドへの併殺に終わり、本拠地はため息に包まれた。

 その後もロイヤルズは試合をひっくり返すことができずに初戦黒星。第2戦以降のロイヤルズの巻き返し、そして青木の奮起に期待したい。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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