ロイヤルズ、打線爆発でWS初白星、1勝1敗のタイに 青木は3打数無安打で途中交代

ロイヤルズは1985年以来、29年ぶりとなるWS白星

 青木宣親外野手が所属するロイヤルズは22日(日本時間23日)、ジャイアンツとのワールドシリーズ(WS)第2戦に臨み、7-2で制して1勝1敗のタイとした。

 前日の第1戦で1-7と大敗し、今ポストシーズン(PS)の連勝が「8」で止まったロイヤルズだったが、打線が息を吹き返し、世界一に輝いた1985年以来となるWS29年ぶりの勝利をもぎ取った。「2番・ライト」で先発出場した青木は3打数無安打でWS初ヒットはならず、6回の守備から退いた。

 初戦を落としたロイヤルズは、この日も先制を許す。初回、先発ベンチュラがブランコに先頭打者ホームランを浴び、いきなり1点のビハインド。本拠地カウフマン・スタジアムが静まりかえった。

 その裏の攻撃で、先頭のエスコバーがショートへの内野安打。無死1塁で青木に最初の打席が回ってきたが、相手先発ピービーの2球目の速球を打ち上げ、センターフライに倒れてしまう。さらに、続くケインの打席でエスコバーが盗塁失敗。ロイヤルズにとっては、厳しい展開となった。

 しかし、ケインが左中間への二塁打を放つと、ホズマーはストレートの四球で2死1、2塁とチャンスを広げる。ここでバトラーがレフトへタイムリー。雰囲気を一変させる貴重な一打で、すぐに同点に追いついた。

 さらに、2回には2死2塁の好機を作り、エスコバーの右翼線へのタイムリー二塁打で勝ち越し。続く青木はいい当たりだったものの、レフトライナーに倒れた。しかし、ロイヤルズは今回のWSで初めてリードを奪った。

 それでも、直後の4回にはベンチュラがサンドバル、ベルトに二塁打を浴びて同点。試合は振り出しに戻った。

 青木は同点で迎えた5回2死の第3打席でも初球を打ち上げてしまい、センターフライ。その直後の6回の守備から、ダイソンと交代した。

 この回、ベンチュラが1死1、2塁のピンチを迎えるが、ここでロイヤルズはヘレーラにスイッチ。救援3本柱の一角を担う右腕は、100マイル(約161キロ)超えの直球を連発し、後続を断った。

 すると、ロイヤルズはその裏の攻撃で打線が爆発。無死1、2塁として、バトラーが再びレフトにタイムリー。好調を維持する主砲が火を付けると、ペレスの2点二塁打で3点差に。さらに、続くインファンテが2ランを放ち、この回だけで一気に5点を奪った。

 ホームランの直後には、打たれたジャイアンツの中継ぎ右腕ストリックランドとペレスが口論となり、両軍の選手たちがベンチから飛び出して、乱闘になりかける場面もあった。

 ロイヤルズはその後、強力リリーフ陣がリードを守り切り、WS初白星で1勝1敗のタイに。第3戦は24日(日本時間25日)にジャイアンツの本拠地に舞台を移して行われる。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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