専門家が徹底予想 阪神の29年ぶり日本一に欠かせないキーマンは誰?

呉昇桓は巨人戦で2連続被弾も不安なし

 先発投手陣は安定した力を持っている。リリーフ陣は安藤、福原と経験のあるベテランが控えており、守護神、呉昇桓(オ・スンファン)もCSでは6連投と馬力を見せた。しかし、巨人との最終戦では疲れからか球威が落ち、2連続被弾など不安の残る投球を見せた。

「最終戦の呉昇桓は、点差もかなりあって余裕がありすぎ、上手く力が入らなかったのだと思います。それは全然気にならないし、シリーズでは問題なく投げてくれると思います。

 阪神はチーム自体が好調なので、一番はこの休みの間にその流れを落とさない調整ができるかにかかっていると思います。チーム状態を維持してシリーズに臨めば、良い戦いを見せてくれると思います」

 阪神は、2005年以来9年ぶりの日本シリーズ進出となる。2005年はロッテと対戦し、4連敗。得点4、失点33と、厳しい結果に終わってしまった。メンバーの多くは入れ替わったが、安藤、関本、鳥谷、能見、福原は当時を知る選手たちだ。あの屈辱から9年、そして最後の日本一から29年。伝統の縦縞は日本一を勝ち取ることができるだろうか。

【了】

飯田哲也プロフィール

スポーツコメンテーター。1968年東京都出身。1987年に捕手としてヤクルトスワローズに入団、主に外野手としてヤクルトの1番バッターを長く務めた。2005年からは2年間楽天イーグルスに在籍。2006年に現役を引退すると、古巣ヤクルトで2013年まで守備・走塁コーチを務めた。
飯田哲也オフィシャルブログ

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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