武田が6回途中までパーフェクト投球 ソフトバンクが1勝1敗のタイに追いつく!

武田が重責を果たし見事なピッチング

 ソフトバンクと阪神による「SMBC日本シリーズ第2戦」が甲子園球場で行われ、ソフトバンクが2-1で勝利し、対戦成績を1勝1敗とした。

 第1戦を落としたソフトバンクだったが、第2戦では先手を取った。1回表、1番の柳田が阪神先発の能見からセンター前ヒットで出塁。この日、2番に起用された今宮が送りバントを決めると、3番内川が内角のボールを詰まらせながら、レフト前に落とすタイムリーヒットを放ち、先制した。

 4回には李大浩が4番の仕事を果たした。能見からレフトスタンドへと滞空時間の長いホームラン。ソフトバンク打線が5回までに2点を奪い、日本シリーズ初登板の21歳、先発武田を援護した。

 武田は緩急を織り交ぜた素晴らしい投球を披露した。150キロのストレートと120キロ台のスライダー、緩急差30キロをうまく利用し、打者を幻惑した。初回はテンポの良いピッチングで西岡、上本、鳥谷をあっさりと3人で切り抜けると、5回までパーフェクトピッチング。4回の先頭では西岡のセンター前へ落ちそうな打球に中堅手の柳田がスライディングキャッチを見せるなど、バックも若き右腕を盛り立てた。

 ようやく阪神にヒットが出たのは6回だった。2アウトから和田監督が動き、能見に代えて代打・狩野を送った。狩野は低めの球をうまくすくい上げて、レフト前へしぶとく落とした。待望のランナーが出ると、1番に戻り、西岡が続いた。2アウト1塁からライトの右を破る二塁打。狩野は一気にホームイン。武田を攻略し、1点を奪った阪神が反撃ののろしを上げた。

 阪神は7回から左腕の高宮、8回は安藤、9回には松田遼とつなぎ失点を防いだ。一方の武田は8回表に打席がまわってきたところで代打が送られ、降板となった。7回を投げて、108球、3安打5三振、1失点と見事に先発の仕事を果たした。

 8回は五十嵐、9回はサファテが1点のリードを守りきり、ソフトバンクが阪神を下した。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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