ヤンキース、イチローとの再契約に消極的 キャッシュマンGM「外野手の状況は完全に固まった」

現地10日から始まったGMミーティングで言及

 ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMが、クリス・ヤング外野手と契約延長を完了させたことで、来季のチームの外野の陣容は固まったと明言した。今季限りで契約満了となり、フリーエージェント(FA)となったイチロー外野手との契約を延長する可能性は、現段階で極めて低くなった形だ。地元紙ニューズデイのエリック・ボランド記者が自身のツイッターで伝えている。

 アリゾナ州フェニックスで行われているGMミーティングに出席したヤンキースの強化責任者は、4番手の外野手と位置付けられているヤングと契約更新したことについて「ここにきて、我々の外野手の状況は完全に固まったと考えている」と語った。

 31歳のヤングは昨季終盤にメッツから契約を解除された後、ヤンキースに移籍。23試合で71打数20安打、3本塁打、10打点と結果を残していた。ヤンキースはヤングと1年契約を結んだことを発表したばかりだった。

 今季打率2割8分4厘、出塁率3割2分4厘、1本塁打、15盗塁という成績を残したイチローは、MLBネットワークのテレビ番組「スタジオ42 with ボブ・コスタス」に出演し、メジャーで現役続行する意向を宣言している。

 その一方で、ヤンキースはブレット・ガードナー、ジャコビー・エルズベリー、カルロス・ベルトランというレギュラー候補の外野手3人に加え、捕手以外のポジションを全てこなせるマーティン・プラドも昨季途中に獲得していた。ヤングを新たに陣容に加えたことで、キャッシュマンGMは外野手の補強は完了したとみなしたようだ。

 メジャー通算3000本安打という金字塔まであと156本まで迫っている日本の誇る安打製造機は来季、ヤンキース以外のメジャー球団で偉業達成を狙うことになりそうだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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