侍21U代表で快投の阪神ドラ1左腕・横山 阪神に“左腕王国”誕生の予感

21UW杯1次ラウンドで2戦2勝、8回1失点16Kと活躍

 阪神からドラフト1位指名を受けた横山雄哉投手が、台湾で行われている21歳以下(オーバーエージ枠あり)ワールドカップで、早くも2勝目を挙げる活躍を見せている。

 1次ラウンド初戦のオーストラリア戦でリリーフし、3イニング無失点。8個の三振を奪った。横山が登板した後にチームは逆転勝利をしたため、白星がついた。11日の4戦目ニカラグア戦では中3日で登板。5イニングを1失点。8奪三振の好投で勝利投手になった。

 2試合で2勝。合計で8回1失点。16奪三振。1イニングに2個の三振を奪っている計算になる。横山は代表チームに加わって以降、好調を維持。台湾に入っても「ストレートで空振りが取れているので、自信を持って投げられています」とパワーのある外国の打者へ真っ向勝負を挑んでいる。

 ストレートに自信を持っている分、思い切り腕が振れている。そこが横山の魅力である。スライダーとの緩急もうまく使い、相手バッターから空振り三振を取りまくっている。来年からチームメートになる能見や岩田をイメージしたような投球術。腕を振った速いストレートを軸に、低めの変化球を同じ腕の振りで投げ込む。昨年のドラフト1位左腕の岩貞らもおり、阪神に左腕王国誕生の予感が漂う。

 課題はコントロール。ニカラグア戦も多少のばらつきがあり、四球でピンチを招く場面もあった。ただ、まだプロの門すらたたいていない若き侍。これからの飛躍が楽しみになる投球内容だった。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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