マーリンズが25歳本塁打王と契約成立間近に メジャー史上最高の13年総額377億円まで高騰

プロスポーツでも最高の大型契約へ

 マーリンズと今季本塁打王のジャンカルロ・スタントン外野手(25)が進めている契約延長交渉がさらなる高騰を見せている。MLB史上最高額となる13年総額3億2500万ドル(377億円)となる見通しであると現地メディアが伝えた。米テレビ局「CBSスポーツ」電子版が「スタントン、マーリンズ13年契約、3億2500万ドルで合意寸前」と報じている。

 現地報道では当初、MLB史上最高額となる最低10年総額3億ドル(約348億円)と伝えられ、続いて米テレビ局「FOXスポーツ」の名物記者のケン・ローゼンタール氏が関係者の証言として、12年総額3億2000万ドル(約371億円)という契約規模となることを伝えた。そして契約成立間近の条件はさらなる高まりを見せているようだ。

 CBSスポーツのジョン・ヘイマン記者の新たなレポートによると、13年という異例の長期契約で、球団と選手サイドはすでに諸条件で合意に達した模様。あとは書面での正式契約が残された状況だという。マーリンズは収入も少なく、支出も少ない球団として有名だったが、ここに来て方針転換した格好だ。

 スタントンは9月11日のブルワーズ戦で顔面にボールが直撃。複雑骨折や歯の破損などの重傷を負ってシーズンを終えたが、今季打率2割8分8厘で本塁打37本、105打点という素晴らしい成績で本塁打王に輝き、長打率もリーグ最高だった。ナ・リーグのMVP争いではドジャースのクレイトン・カーショー投手に次ぐ、2位の票を集めた。

 マーリンズは2016年シーズン終了まで契約を残している25歳のスラッガーに対して流出を防ぐために動いた形。これまでのメジャー史上最高額はタイガースの強打者ミゲル・カブレラの10年292万ドル(338億円)。スタントンがこれを超える可能性は極めて高くなった。また、今年1月にはカーショーが7年総額2億1500万ドル(249億円)という投手史上最高額で契約を延長し、史上初めて平均年俸で3000万ドル(約34億8000万円)を突破している。

 スタントンの契約延長交渉がこの合意条件で決着すれば、平均年俸は2500万ドルとカーショーらには及ばないが、総額ではメジャー史上最高額を更新。また、プロスポーツ史上最大規模の大型契約となる。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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