死球で交代のロビンソン・カノがつま先骨折で全治3~4週間の見通し

右足小指にひび、今大会注目のスター選手が残り試合を欠場へ

 15日に行われた日米野球第3戦でMLBオールスターチーム(MLB選抜)のロビンソン・カノ二塁手(マリナーズ)が7回に死球を受けて途中交代。都内の病院でレントゲン検査を受けた結果、右足小指にひびが入っていたことが判明した。MLB公式サイトが「関係者によると、カノはつま先の骨折でジャパンシリーズを離脱へ」との見出しで報じている。

 カノは侍ジャパン2番手の西勇輝投手(オリックス)の投じた2球目を右足小指付近に受け、1度は一塁まで歩いたものの、プレー続行を断念。ジョン・ファレル監督は代走にホセ・アルテューベ(アストロズ)を送った。

「少し痛む。骨折がないことを確認したかった」

 死球を受け、ベンチに下がった後にこう語ったという名手には、最悪の事態が待っていた。関係者によると検査の結果、右足小指にひびが入っていることが判明し、全治3~4週間の見通しだという。

 カノは今回の来日メンバー最大のスター選手。ここ5年連続、通算6度オールスターに選出され、今季は打率3割1分4厘、14本塁打、82打点。日米野球では3試合で10打数2安打だったが、流れるような身のこなしとハイレベルな守備で観客を沸かせていた。

 日米野球は3連敗でMLB選抜の負け越しが決まったが、「このままプレーしたいか?」という質問に対し、カノは足の指の痛みに関わらず「もちろん」と答え、「このために我々はここまで来ている。死球は野球の一部。痛いけれど、おそらく大丈夫だと思う。重傷でないことを祈るばかりだ。なぜならまだ(親善試合を含めて)3試合残されている。日曜日か、最終戦にプレーしたい。もしもできなければ、ベンチを温めるしかない」と気丈に話していたという。しかし、その思いは実らなかったようだ。

 今季開幕前にヤンキースからマリナーズに移籍し、10年総額2億4000万ドル(約278億円)という大型契約を結んだスター選手は日米野球の残り日程を欠場することになりそうだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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