プロ2年目に向け大瀬良が固い決意 早くも目標を宣言、新球スプリットも習得へ

プロ1年目で得た収穫と課題

 間違いなく、セ・リーグの新人王有力候補の1人だろう。ルーキーイヤーながら、26試合に先発して、10勝8敗。151イニングを投げて、規定投球回もクリア。シーズン中、1度も登録を抹消されることなく、1年間、ほぼローテを守り抜いた。

 広島の大瀬良大地投手。プロ初登板初先発だった4月2日のヤクルト戦(マツダ)で7回2失点と好投すると、3度目の先発となった4月16日の阪神戦(マツダ)で7回1失点。プロ初勝利を飾った。

 そこから、一気に5連勝をマークし、5月1日の阪神戦(甲子園)では初完投を達成。9月6日のDeNA戦(横浜)では初完封も記録した。CSファーストステージ第2戦でも、後がない状況で7回無失点の快投を演じた。広島にとって、悲願のV奪還とはならなかったが、それでも、シーズン終盤まで優勝を争う原動力の1人だった。

 その一方、浮き沈みも激しいプロ1年目だった。交流戦に入ると、4試合連続で白星がつかず、後半戦に入ってからも、6試合にわたって勝利から見放された。5月24日のオリックス戦(ほっと神戸)から8月9日の阪神戦(京セラD)まで11試合に投げ、1勝5敗。その間は、早い回でのKOも目立ち、プロの壁にぶち当たった。

「いい時と悪い時の差が激しかった。調子が良くない中で試合に入ると、KOされることが多かった」

 最後までローテを守れたのも、将来のエースとして育てたいという、今季限りで退任した野村監督ら、首脳陣の親心という側面もあった。

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