松坂大輔は日本球界復帰で輝けるか 過去の国内復帰初年度に見る成績の“浮沈”

過去の国内復帰組の初年度成績はどうだったのか

 ここで最近6年間にメジャーから復帰した主な選手の帰国1年目の成績を見てみたい。(所属は日本復帰前)

【2014年】
選手 前球団 移籍先 初年度成績
岡島秀樹 アスレチックス ソフトバンク 44試合4勝4敗、27ホールド、防御率2.11
高橋尚成 ロッキーズ傘下AAA 横浜DeNA 10試合0勝6敗、防御率5.29
建山義紀 ヤンキース傘下AAA 阪神 8試合0勝0敗、防御率3.68
【2013年】
選手 前球団 移籍先 初年度成績
西岡剛 ツインズ 阪神 122試合、打率.290、4本塁打、44打点 
福留孝介 ホワイトソックス 阪神 63試合、打率.198、6本塁打、31打点
斎藤隆 ダイヤモンドバックス 楽天 30試合3勝0敗4セーブ、4ホールド、防御率2.36
【2012年】
選手 前球団 移籍先 初年度成績
川上憲伸 ブレーブス 中日 7試合3勝1敗、防御率2.83
井川慶 ヤンキース オリックス 12試合2勝7敗 防御率4.65
岡島秀樹 レッドソックス ソフトバンク 56試合0勝2敗9セーブ、24ホールド、防御率0.94
【2011年】
選手 前球団 移籍先 初年度成績
松井稼頭央 アストロズ 楽天 139試合 打率.260、9本塁打、48打点
岩村明憲 アスレチックス 楽天 77試合、打率.183、0本塁打、9打点
【2010年】
選手 前球団 移籍先 初年度成績
城島健司 マリナーズ 阪神 144試合 打率.303 28本塁打、91打点
小林雅英 インディアンス 巨人 12試合0勝0敗1セーブ、1ホールド、防御率5.14
藪田安彦 ロイヤルズ ロッテ 63試合2勝5敗1セーブ、28ホールド、防御率3.15
高橋建 メッツ 広島 26試合4勝5敗8ホールド 防御率9.30
田口壮 カブス オリックス 打率.261、3本塁打、10打点
大家友和 メキシカンリーグ 横浜 22試合7勝9敗、防御率4.59
藪恵壹 ジャイアンツ 楽天 11試合0勝0敗2ホールド、防御率4.91
【2009年】
選手 前球団 移籍先 初年度成績
井口資仁 フィリーズ ロッテ 123試合、打率.281、19本塁打、65打点
福盛和男 レンジャーズ 楽天 35試合7勝1敗10セーブ、4ホールド、防御率2.18

 それ以前で好結果を残したのは、2003年にレンジャーズから阪神に移籍した故・伊良部秀輝投手が13勝8敗、2006年にメッツからヤクルトに復帰した石井一久投手が11勝7敗と先発で2桁勝利を挙げている。打者では2004年にメッツから日本ハムに復帰した新庄剛志氏が123試合に出場し、打率.298、24本塁打、79打点という成績を収めた。

 メジャー帰りということで自然と注目も高まる中で、周囲が納得するような成績を残すことはそう簡単ではない。松坂の場合は復帰となれば、2006年以来、9シーズンぶりとブランクも大きいが、それでも34歳右腕には底知れぬ魅力がある。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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