多数の先発候補がひしめくソフトバンク 松坂加入で先発ローテはどうなる?

松坂が加われば、ローテ6枠はあっさりと埋まる?

「平成の怪物」が、博多の地へやってくるという。米メジャーリーグのメッツからフリーエージェントとなった松坂大輔投手(34)が、ソフトバンクへ加入すると複数のメディアが報じた。このままいけば、日米通算164勝、06、09年のWBC日本代表でも活躍した右腕が、9年ぶりに日本球界でユニホームに袖を通すことになる。

 ソフトバンクといえば、昨オフに総額30億円とも言われる補強費を投じ、大型補強を敢行。強大な戦力をそろえて前評判通りにペナントを制し、日本シリーズでも阪神に力の差を見せつけて、3年ぶりに日本一の座に立った。ただでさえ、充実の陣容を誇るが、松坂の加入で、その層はさらに厚みを増す。松坂加入によって出来上がる、ホークスの来季の先発投手の編成を一足早く占ってみよう。

 まだ、オフに入ったばかりではあるが、来季のローテは、ほぼ固まっていると言っても過言ではない。

 まず、今季、チーム勝ち頭の11勝を挙げた中田賢一、スタンリッジは当確だ。昨オフの大補強で加入した2人。FAで中日から加わった中田は、14勝を挙げた07年以来、自身7年ぶりの2桁を勝ち、阪神から戻ってきたスタンリッジも、13年のセ・リーグ防御率3位の実績そのままに、シーズンを通して安定した投球を見せた。

 それに続くのは、エースの攝津正。今季は不振が続き、不安定な投球が多かったが、それでも、4年連続2桁勝利となる10勝を挙げたのはさすが。エースの威信をかけて、来季は巻き返しを図ってくるだろう。

 さらに、黄色靱帯骨化症からシーズン中盤に復帰した大隣憲司がいる。大隣は優勝を決めた10月2日のオリックス戦(ヤフオクD)で6回無失点と好投。日本ハムとのクライマックスシリーズファイナルステージ最終戦と日本シリーズ第3戦では白星を挙げた。重要な試合で、結果を残した左腕。シーズンは3勝だったが、その働きは「エース」と呼ばれてふさわしいもの。1年間、ローテを守れば、10勝は堅いだろう。

 そして、侍ジャパンにも選出された武田翔太。日本シリーズで、タテに大きく割れるカーブを武器に阪神打線を封じ、一躍、脚光を浴びた。真っすぐも、150キロ前後と威力は抜群で、まだ20歳と伸びしろもある。これに松坂が加わると、ローテの6枠があっさりと埋まる。

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