マリナーズGMが岩隈久志の放出を完全否定 「岩隈がローテーションのトップを形成」

「真実ではない。交渉を持った事実は存在しない」

 ただ、岩隈放出のシナリオについて、ズレンシックGMは態度を明確にした。記事では、以下のコメントを紹介している。

「それは真実ではない。そんな交渉は持った事実は存在しない。フェリックスと岩隈が(先発)ローテーションのトップを形成する。他にも若い投手がいる。脅威的なローテーションだ」

 今年、サイ・ヤング賞選出の投票で2位という活躍を見せた大エースの「キング」ことフェリックス・ヘルナンデス投手と岩隈が二枚看板であることを強調。将来のエース候補、タイジュワン・ウォーカー投手ら若手の逸材も放出しない方針を明らかにしている。

 ズレンシックGMは打撃陣の強化を進める一方で、マリナーズの強さの根源は今年ア・リーグ1位の防御率3・17を誇る投手陣にあると自覚しているようだ。

「GMの仕事は(他球団からの話に)耳を貸すこと。真実かもしれないことや嘘かもしれない話も多く出回っている。仮定の話や根も葉もないこともある。単なる会話にすぎないことも、字になってしまうこともある。我々はチームの強さがブルペンにあり、我々の先発陣は本当に優秀であることを理解している。これからものすごい伸びしろがある選手もいる。我々の計画はどのポジションを補強できるかだ」

 打線強化のために、岩隈放出によって盤石の投手陣を弱体化させることは絶対に避けたい。マリナーズはキング、岩隈の二枚看板で2001年以来のプレーオフ進出を目指す。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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