注目される鳥谷の動向 野茂から続く日本人MLBデビューの歴史は途切れるのか

マエケンもメジャー移籍を断念、20年続く歴史の行方は?

 メジャーで次々とフリーエージェント(FA)選手の所属が決まる中、日米で注目されていた1人の選手が大きな動きを見せた。前田健太がポスティングシステム(入札制度)によるメジャー移籍を断念。来年も広島のために投げることになった。

 残留の可能性が高いと見られていたとはいえ、アメリカ国内での注目度は高かった。地元メディアは、現在までマーケットに残っている実力者をランク付けし、タイガースからFAのマックス・シャーザー、ロイヤルズからFAのジェームス・シールズに続く3位と評価したほどだ。

 オリックスの金子千尋もメジャー移籍を封印。オリックス残留か、阪神など国内球団へのFA移籍かという状況になっている。阪神から海外FA権を行使し、メジャーを目指す鳥谷敬の移籍がまとまらなければ、ヤンキース傘下でプレーする加藤豪将らマイナー契約の選手が昇格しない限り、来年の日本人のMLBデビューはゼロとなる。その場合は、1995年の野茂英雄以降、今年の田中将大と和田毅まで続いてきた歴史が20年で途切れることになる。

 今年はヤンキースへ移籍した田中の快進撃を筆頭に、日本人選手たちが活躍したシーズンだった。1964年に村上雅則が日本人初のメジャリーガーになってから、今年で51年目。これまで投手、野手ともに沢山の選手が海を渡った。

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