元楽天マギーが世界一球団に移籍へ トレードでジャイアンツ入りが合意か

2013年に楽天で日本一、今季はメジャーでカムバック賞を受賞

 元楽天のマーリンズのケーシー・マギー内野手が今年のワールドシリーズ王者ジャイアンツへのトレード移籍で合意に達している可能性が急浮上した。地元テレビ局「NBCニュース」電子版が報じた。MLB公式サイトもジャイアンツのマギー獲得が間近と伝えている。

 マギーはヤンキース退団後の2013年シーズンに楽天でプレー。144試合出場。打率2割9分2厘、28本塁打、93打点と活躍し、チームの日本一に貢献した。ベストナインにも選出されるなど、絶大な人気を博した。

 そして今季はマーリンズ移籍でメジャーに復帰。打率2割8分7厘、4本塁打、76打点と活躍し、オールスター最終候補にも選出されるほどのインパクトを残した。177安打はナ・リーグ4位で、出場160試合とともに自身のキャリア最多。カムバック賞にも選出された。

 ジャイアンツは今季ワールドシリーズ制覇の立役者の1人だったパブロ・サンドバル内野手がFAでレッドソックスに移籍し、三塁手の補強が急務だった。ヤンキースからFAとなっていたチェース・ヘドリー三塁手の争奪戦でもヤンキースに敗れたため、マギーに白羽の矢を立てた格好だ。

 一方、マーリンズはヤンキースとのトレードで捕手以外のポジションを全てこなせる万能派マーティン・プラド内野手、ドジャースからディー・ゴードン二塁手らを補強したために、内野手に余剰人員が生まれていた。マーリンズがマギー放出の代わりに獲得する選手は現時点で不明とされている。

 カリフォルニア州サンタクルーズ出身のマギーにとっては、ジャイアンツ移籍は地元凱旋となる。メジャー契約を失った翌年、楽天の日本一で仙台を歓喜の渦の巻き込み、さらに1年後には5年間で3度ワールドシリーズを制覇しているメジャー最強軍団へ。マギーもまた、アメリカンドリームの体現者なのかもしれない。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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