ブルージェイズOBが鳥谷敬獲得に警鐘 「大きなリスクかもしれない」

「内野手は、外野手やピッチャーと同じ成功を収めていない」

 マルティネス氏は日本人内野手のメジャーでの成功例の少なさを指摘。岩村明憲内野手、井口資仁内野手、松井稼頭央内野手の名前を挙げ、「いずれも最初インパクトを残したが、後に苦しんだ」と辛口の分析を明かしている。

 「(日本の)内野手は、外野手やピッチャーと同じ成功を収めていないようだ。ミドル・インフィルダー(二塁手、遊撃手)にとって適応は厳しく、大きなリスクかも知れない」。

 メジャーでは、二遊間を身体能力の優れたラテン系の選手が務めることが多く、マルティネス氏は日本人内野手についてシビアな意見を出している。
 
 現在、メジャーで活躍しているのはレンジャーズのダルビッシュ有投手、ヤンキースの田中将大投手、マリナーズの岩隈久志投手、レッドソックスの上原浩治投手らピッチャーが多い。さらに、野球殿堂入り確実のイチロー外野手、ヤンキースで2009年ワールドシリーズMVPに輝いた松井秀喜氏、そして、今季ロイヤルズのワールドシリーズ進出に貢献した青木宣親外野手ら、外野にも際立った成功例が存在する。

 だが、内野手は苦しんでいる。ブルージェイズからFAとなっている川崎宗則内野手もチームへの貢献度は高いが、決してレギュラーと言える状態ではない。日本人内野手に対する一般的な低評価を来季、鳥谷や川崎が覆すことができるのか、注目したい。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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