イチローはMLB史上最高の日本人選手 「日本と米国で殿堂入りが約束」

日本人のメジャーでの成功者はほとんどが投手 イチローや松井は例外?

 過去、メジャーで野手として長い間、活躍したのはイチローと松井氏だけ。メジャー3年目の今季はロイヤルズの一員としてワールドシリーズ進出に貢献し、今オフは3年契約を視野に入れているとされる青木宣親外野手が、そこに加わろうとしている。

「MLB史上で最高の日本人選手のほとんどが投手であることが偶然とは考えない。ピッチャーのスカウトはマウンドや日程など日本とメジャーの違いがあったとしても、より容易である。95マイル(約153キロ)の速球であることに変わりないし、えげつないスライダーは、やはりメジャーでもえげつない。それは見た通りだ。打撃は評価がより難しい。なぜならばスイングの参考書は存在しない」

 打者としてメジャーで成功することは、それだけ困難だと言える。ただ、イチローは優秀な投手たちを抑えて、日本人として断トツの実績を残してきた。

「(打撃理論は)1人の選手に有効なものが、ほかの選手にも同じように有効であるとは限らない。だからこそ、エリートの打者が突如どこからともなく現れるケースは、投手よりも多い。スイングに多少の問題のある日本人打者が、メジャーの投手を打てるかどうかを判断するのは難しい。イチローやヒデキ・マツイのようにメジャーにスムーズに適応した存在は例外である」

 記事はこう締められており、イチローがメジャーの中でも図抜けた成績を残してきたことは、極めて価値のあることとしている。

 その実績はどこまで積み重ねられていくのか。来季、どのユニホームを着るかはまだ決まっていないが、注目の存在であることは間違いない。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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