黒田博樹は「米国で最も成功した日本人投手」 米メディアが最大級の賛辞

広島復帰が決まり、米国でも再認識される黒田の価値

 記事では、ランキングでイチローには遠く及ばないものの、いずれも近い数値を記録している野茂氏、黒田、松井を「第2グループ」と定義。その下には、再び開きがあってダルビッシュ(12.9)、大家友和(11.9)、上原浩治(11.6)、長谷川滋利氏(11.6)、岩隈久志(11.5)、斉藤隆(10.5)、松坂大輔(9.3)の「第3グループ」が続く。

 当然、現役選手がさらにWARを積み上げ、黒田に追いつく可能性もある。記事でも「例外はある」として、以下のように触れている。

「ダルビッシュは順調に第2グループに向かっているし、田中が健康なら同じことが言えるかもしれない。だが、現時点で彼の健康は保証できない」

 黒田がメジャーで評価されているポイントとして欠かせないのは、安定感と頑丈さ。だからこそ、33歳でデビューしながら、ここまでWARを積み上げられたとも言える。

 20代中盤で海を渡ったダルビッシュや田中には、野茂氏や黒田を超える可能性は十分にあるだろう。ただ、そのためには長い間、健康を保ち、安定して投げ続けなければならない。それは過酷なメジャーで最も難しいことでもある。日本球界復帰が決まったことで、黒田がドジャース、ヤンキースにとっていかに重要な選手であったかが、米国でも再認識されている。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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