黒田加入で現実味増す広島の24年ぶりV 強力ローテ完成へ

先発投手陣の白星は「60」に届くか

 シーズン前の星勘定通りにいかないのが世の常ながら、それでも、夢を抱くという意味で、ソロバンを弾いてみよう。

 前田、黒田は本来の力を発揮すれば、最低でも10~15勝は出来るだろう。2人で25勝は欲しい。2年目の大瀬良も、今季と同じ10勝はノルマ。野村とジョンソンにも2ケタ10勝を期待したいところだが、2人で15勝なら、御の字か。6枠目に挙げた5投手で10勝を稼げれば、先発投手陣の白星は、60個に乗る。

 以下を見て欲しい。

 14年 巨人55勝 ソフトバンク57勝
 13年 巨人59勝 楽天63勝
 12年 巨人62勝 日本ハム55勝
 11年 中日53勝 ソフトバンク79勝
 10年 中日57勝 ソフトバンク58勝

 これは、過去5年のセ・パ両リーグの優勝チームの先発投手の勝利数である。見て分かるように、V球団は、11年の中日を除いて、55勝以上をマークしており、60勝を超えると、優勝が大きく近づいてくる。今季の広島は51勝だった。

 当然、先発投手の勝利数には、打線や救援投手陣の出来、負傷離脱など、様々な要素が絡んでくるため、この通りいくわけではない。それでも、黒田の加わる来季のカープ投手陣には、60勝という数字も不可能ではないという期待を抱かせる。

 メジャー流出が危惧されたエース・マエケンはチームに残り、衰えの見えない黒田が加わる。24年ぶりの優勝へ。2015年、広島にこの上ないチャンスが到来している。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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