日本人野手に辛口評価 糸井、鳥谷、中田はMLBで成功できるのか?

「鳥谷をMLBのレギュラーと見なすのは困難」

 糸井は「wOBA+」のランキングでも4位に選出。すでに33歳ということもあり「ゴールドグラブの外野手で彼の全盛期はすでに過ぎたかもしれない」とされているが「青木宣親のようにメジャーで成功する様々なスキルをもたらすことができる」と一定の評価を与えられている。

 キャリア通算で出塁率3割9分5厘をマークしていることに触れつつ「彼は数多くの盗塁を成功させ、ホームランは少ない。センターとライトでプレーしてきたが、メジャーではセンターを務める試合が多いとは思わない」と言及している。

 阪神から海外FA権を行使し、メジャー移籍を目指している鳥谷についても、やや厳しい言葉が並ぶ。

「鳥谷は特筆すべきスキルを何一つ持たない、内野の鉄人と呼ぶに相応しいのかもしれない。彼はパワーについては軽量級。だが、状況に応じたバッティングができる。ショートでいい守備を見せるが、MLBでは二塁を守ることができる。今まで一度も故障したことがない」

 一番の武器は、ショートを守りながら故障がない頑丈さと、野球センスの高さだと指摘。では、実際にメジャー移籍が実現したら、どうなるのか。

「鳥谷をMLBのレギュラーと見なすのは困難だが、守備と走塁に優れ、打撃に劣る川崎宗則がMLBとトリプルAを行き来しているのであれば、鳥谷にも控えの役割で活躍する可能性もある。彼はいくつかのチームでは先発の代役を務めることもできるかもしれない」

 あくまで内野のユーティリティーというのが、現時点での評価だとしている。代理人のスコット・ボラス氏は、遊撃か二塁のレギュラーとしての契約がチーム探しの条件の1つとしているが、果たして実現するだろうか。

 そして、最後は侍ジャパンの4番の評価。国内では圧倒的なパワーを誇り、球界を代表する強打者として地位を確立している中田は、メジャーで通用するのか。

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