ソフトバンクの野球が変わる? ヤフオクD改修で本塁打が3割増へ

王貞治会長「今までよりも、丁寧な野球が求められる」

 その一方で、同社長は、こうも言う。「本塁打が出るから、防御率が落ちる、というわけではない。狭くなれば、二塁打や三塁打は減るから」。一方的な「打者天国」には、ならないとの見方も示している。

 パ・リーグ5位の本塁打数だったソフトバンクだが、昨季リーグトップの607得点を挙げている。二塁打(227本)、三塁打(30本)の数が、ともにリーグ2位という数字を見ても、外野の間を抜く、頭を越える長打や打線のつながりで点を奪ってきた。この「武器」の1つが減少する可能性もあるのだ。

 通算868本の本塁打を放った「世界の本塁打王」王貞治会長は、6日の年始めの鏡開きで「大振りするよりも、芯でとらえること。雑な打撃をしてはいけない。今までよりも、丁寧な野球が求められる。打撃も、投手も、守備も」と話した。1発が出やすくなるからこそ、より丁寧な野球を心がける必要性を説いていた。

 李大浩や内川聖一、松田宣浩、売り出し中の柳田悠岐と、本塁打を期待出来る人材はいる。大きな変貌を遂げる本拠地ヤフオクドーム。日本一に輝いた翌年に、ソフトバンクの野球がどう変化するか、注目だ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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