イチローは「現時点で引退しても100%殿堂入り」 米メディアが分析

イチローは「ファーストバロット(有資格1年目で選出)されるだろう」

 二塁手は、フィリーズのチェイス・アトリーとマリナーズのロビンソン・カノがノミネートされている。

 アトリーに関しては5年半に渡り、殿堂入り級の成績を残したが「遅咲きだったこと」と「怪我がちであること」が高くつくのでは、と分析されている。

 カノは5年連続でMVP投票の上位6人に選出されており、高い守備力が必要とされるポジションで「打率3割1分、出塁率3割5分8厘、長打率4割9分9厘という通算成績は素晴らしい」とされている。まだ32歳なので今後のパフォーマンス次第で選出の可能性は高いが「2年以上の活躍が必要」だという。

 遊撃手ではヤンキースのアレックス・ロドリゲスが選ばれている。禁止薬物使用問題で、現在のメジャー界の流れでは選出される可能性はほとんどないが、「成績だけ見れば、史上最高のバッターの1人」と評価されている。

 三塁手の候補者はレンジャーズのエイドリアン・ベルトレのみ。「一般的な野球ファンは、ベルトレがすでに2604安打を記録していることを認識していないのでは」と分析し「ステルス候補者」と呼んでいる。二塁打は528本で400本塁打まであと5本と迫っており、守備の素晴らしさも加点材料となっていることを指摘。3000本安打を達成できなくても、あと2年間の活躍で選出される可能性があるという。

 外野手はイチローとヤンキースのカルロス・ベルトランがノミネートされている。

「イチローは現時点で引退した場合、100パーセント殿堂入りできる2人目の現役選手だ」

 寸評ではこう言及しており、プホルスとともに引退後のクーパーズタウン行きの栄誉を確定させている。

「彼の場合はこんなものではない。安打製造機はMLB史上46位となる2844安打を記録した。日本プロ野球で1278安打を積み上げた後に27歳となるまでメジャーにやってこなかった。このことだけでも、ファーストバロット(有資格1年目で選出)されるだろう」

 他の選手に関しては様々な打撃成績を紹介する中、天才の特別さを端的に表現。しかも、1年目での殿堂入りは、スーパースターの中でも別格の存在と見られている人物の名前ばかりがそろい、特別なものとして認知されている。すでに、イチローにはその資格があるということのようだ。

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