黒田復帰は球史に残る出来事 今季40歳右腕はあと何年活躍できるのか?

多くの指標で抜きん出た、先発投手としての黒田の成績

 もう少し細かく投球内容を比較する。

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来日前年100イニング以上登板した投手の投球内容

 これらの数字でも黒田の成績は抜きん出ている。先発投手として試合を壊さなかった回数を示すクオリティ・スタート(QS)は、先発した32試合に対し21回を記録。与えた四球と被安打を合計し、投げたイニングで割った、出塁を許した頻度を捉える指標(WHIP)も低くこれはア・リーグで9位だった。

 四球を与える割合は最も低く、三振を奪う割合は最も高い。奪三振数を与四球で割ったK/BBもア・リーグ8位。両値に被本塁打も加えて計算するFIPは、防御率より良く、9人の中では最も低い。

「前年の成績」という有力な情報を素直に読むならば、黒田はこれまでMLBから日本にやってきた先発投手の中で、最も優れた投手と考えるべきだろう。

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