復活へ決死の覚悟 松中が信じる「生き残る道」

昨季の反省生かし、自主トレは体作りに主眼

 懸命に汗を流している。プロ19年目のシーズンに臨む40歳、松中信彦だ。2月1日のキャンプインまで、あと半月となった今、ミクロネシアに浮かぶ常夏の島グアムで、自主トレを行い、自らを追い込んでいる。

「キャンプまでに体を最高の状態にして、キャンプインしたい。この年なので、引退は近い。結果を残さないといけない。悔いは残したくない。悔いのない自主トレにしたい」

 現役唯一の三冠王は、復活に向け、1月8日に福岡を発ち、9日から当地での自主トレに入った。15年の自主トレは、ウエートトレーニングとランニングなどの走り込みがメニューの中心。まさに、体作りが主眼に置かれた内容になっているという。

 ここには、2年連続本塁打なしに終わった昨季の反省が生かされている。

「去年は結果として、飛ばしすぎた。反省しないといけない。焦らず、体を作って、キャンプで振り込みたい」

 昨季のグアム自主トレでは、ハイペースで調整し、当地で強度の上げたバッティング練習も取り入れていた。だが、ハイペースがたたったのか、キャンプに入ってからペースダウン。結果的には、シーズンも打率1割1分1厘、本塁打なしに終わった。

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