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ヤンキースで地位築いた黒田博樹 ファンが心待ちにする「別れの儀式」

実現しなかった「別れの儀式」、戻る機会があれば松井秀喜氏のように万雷の拍手で迎えられる?

 昨季、ヤンキースタジアム最終戦で、ジーターが鮮やかなサヨナラ安打を放って現役最後の本拠地戦に華を添えたのは記憶に新しい。一方の黒田もこの試合で先発し、8回2失点と好投していた。勝ち投手の権利を得て降板したが、9回に抑えのロバートソンが同点に追いつかれて白星を逃した。これが、ヤンキースでの最後のマウンドとなった。

 この時、ジラルディ監督から9回にマウンド付近まで行ってファンに挨拶するよう提案されたが、ジーターの本拠地最後の試合ということで黒田が遠慮したため、ファンからのスタンディングオベーションは実現しなかった。同監督は試合後、FAとなる右腕の去就を考慮し、「黒田がヤンキースで素晴らしい実績を残した。(ファンから拍手で送られる)機会を与えたかった」と話している。

 今回の日本復帰のニュースが流れた際、「もうみられなくなるのは残念だ」というファンの声も多く聞かれた。おそらく将来、何らかの形でヤンキースファンの前に戻ってくる機会があるならば、松井秀喜氏のように万雷の拍手で迎えられるに違いない。その日がいつになるのかは分からない。ただ、「別れの儀式」をできずじまいのヤンキースファンは、心のどこかでその機会を楽しみにしているのかもしれない。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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