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代理人が明かす真相 イチローはなぜマーリンズと「1年契約」だったのか

2年契約がデメリットになる可能性も?「チームも彼のゴールを理解している」

「マーリンズが彼(イチロー)に対して示した興味というものが、他の球団よりも際立っていた。そこが彼が納得した部分だ。(交渉の)1日目から情報交換なのではなく、絶対に獲得したいという姿勢を見せていた。彼の存在がチームにとって何を意味するかも分かっている。チームも彼が達成しようとするゴールを理解している。彼らは素晴らしい外野手を抱えているが、第4の外野手はいなかった。イチローの存在感、そして、サブとしての貢献度をチームとしては求めていた」

 ボッグス氏の説明からも、マーリンズの姿勢、そしてイチローに対する誠意が伝わってくる。

 イチローはメジャー通算3000本安打に156本まで迫っており、第4の外野手として順調にプレーすれば、2016年シーズン中に達成する可能性が高い。マーリンズのユニホームで大記録を達成し、その瞬間が後世に残るというのは、球団としてもメリットがある。マーケティングを考えても、とても大きなプラス材料となる。マーリンズにとって、イチローとの2年契約には意味があるのだ。

 では、イチローにとってはどうか。

 仮に2年契約を結んだとしよう。来季終了までプレーできる“手形”を得ることは、41歳の選手にとってはとてつもなく大きい。イチロー自身もメジャー通算3000本安打に執着していれば、複数年契約はさらに大きな意味は持つことになる。だが、本人は入団会見で「数字はもちろん大切なものです。これがなくては現役を続けていくことはできないと思っています。ただ、それがすべてではないということは、はっきり言えます」と話している。

 実際に入団してみて、何かが理由で思い通りのシーズンを過ごせなくなる可能性もゼロではない。打席数が、昨年よりもさらに大幅に減るかもしれない。マイアミという街で生活することに想定していなかった障害があり、それがプレーに影響することも考えられる。アクシデントは付きものだ。

 1年が終わって、イチローサイドは再び環境を変えたいのに、2年契約であったり、マーリンズが契約延長オプションを行使するようなことがあれば、身動きが取れなくなる。来季はさらに苦しいシーズンになってしまう。2012年オフにヤンキースと2年契約を結び、昨季は思い通りに物事が進まなかった経験は大きいだろう。

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