3年ぶり日本復帰で再生なるか オリックス中島は“定位置”でスタート
打撃練習では徹底した右打ち、「バンバン打ちたいなと思うけど、チーム打撃もありますし」
久しぶりの日本キャンプだ。焦ることなくじっくりと調整を行っていく。
「向こう(アメリカ)のキャンプと同じようにはしない。去年とかはすぐ試合があって早く調整しないといけなかった。結果も欲しかった。早く体を作って、気持ちも焦ってたのかもしれない。結果、足のケガもしたし」
米国流のキャンプスタイルに戸惑いを感じていながら、言い訳はできなかった。夢であったメジャーの舞台に上がるために必死にもがき続けたが、序盤で躓いたことが最後まで響いた。日本でのキャンプは西武時代から何年も経験済みだ。初日のフリー打撃では87スイング中、サク越えはわずか1本。8割近くの打球は中堅から右方向と、徹底した右打ちを見せた。
「バンバン打ちたいなと思うけど、第1クールは右打ちします。チーム打撃とかもありますし。徐々に動けるようにやっていきますよ」
ボールをギリギリまで呼び込み、インパクトの瞬間を何度も確認する姿があった。焦ることもない。本来の自分の姿を取り戻すため、中島は少年のように目を輝かせながらグラウンドでプレーした。
入団会見の際には、自信と希望に満ちた顔でこう言った。「勝つために打点を多く挙げたい。アカンかったら、叩いて下さい」。日本復帰を待ち望んだファンに、攻守で躍動する姿を見せてくれるはずだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count