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由規は復活できるのか? 捕手&コーチが語る剛腕のブルペン

「彼の真っすぐは、特別な真っすぐ。そこを忘れてはダメ」

 復活へ向け、昨年の秋季キャンプから投球前にカーブを投げることを取り入れた。大きく縦に割れるカーブを投げるには、しっかり腕を振り切らないと、指からうまく抜くことができない。「その後に直球を投げると、変な力が入らないんです。ケガをする前より、力感なく投げられるようになっていると思います」と手応えを感じている。

 本人だけでなく、周囲の反応も上々。今季からヤクルトに加入し、初めて由規の球を受けた井野は「受ける前はズドンという重い感じかなと思っていたけど、シュッと浮き上がってくる、いい伸びをしていた。145キロは出ていたと思います。変化球もよく曲がっていた」とかつての剛腕のイメージとの“ギャップ”に驚きを隠さなかった。

 ただ、直球中心のスタイルを変えるつもりはない。由規は「スピードを出してやるぞという感じではないですけど、スピードが出る方が調子がいいのは明らか」と認めている。球速が自身のバロメーターであることに変わりはない。

 高津投手コーチも「今はケガなく投げられていることが1番」と前置きした上で、「(ケガの影響もあって)思い切って腕を振るということを彼は何年も忘れている。彼の真っすぐは、特別な真っすぐ。そこを忘れてはダメ」と指摘。完全復活にはもう一段階、ギアを上げる必要がある。

 11日から始まる第3クールでは打撃投手を務める予定で、早ければ22日の日本ハムとのオープン戦(浦添)でマウンドに上がる可能性もある。

「1戦目から自分の投球ができるようにしていきたい」

 復活への足音は、着実に大きくなってきた。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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