田中将大は確固たる地位を築けるか 日本人投手のメジャー2年目の成績は

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主な日本人先発投手のメジャー1、2年目の成績

メジャー2年目に勝利数、防御率を伸ばした選手は?

 勝利数では、野茂英雄(13勝6敗→16勝11敗)、伊良部秀輝(5勝4敗→13勝9敗)、吉井理人(6勝8敗→12勝8敗)、松坂大輔(15勝12敗→18勝3敗)、岩隈久志(9勝5敗→14勝6敗)が1年目よりも2年目に数字を伸ばしている。

 ただ、デビューイヤーに前半戦だけで11勝を挙げるなど活躍した石井一久(14勝10敗)、2014年までメジャーで輝かしいキャリアを残した黒田博樹(9勝10敗→8勝7敗)らは、数字を落とした。黒田は打球が頭部に直撃する不運なアクシデントもあったが、2人とも怪我で途中離脱しており、やはり健康体でシーズン通して稼働することは重要な要素となる。

 勝利数に関しては味方打線の援護など、投手自身にはコントロールできない部分が大きい。実際に、ダルビッシュ有は2年目に防御率(3.90→2.83)、奪三振数(221→277)など軒並み成績を上げながら、援護の少なさに苦しんで白星の数を落とした(16勝9敗→13勝9敗)。ただ、田中もまずはコンディション維持が大きな鍵となることは間違いないだろう。

 一方で、防御率は伊良部(7.09→4.06)、石井(4.27→3.86)、松坂(4.40→2.90)、岩隈(3.16→2.66)、そして前述の通りダルビッシュが向上させている。黒田も怪我に苦しみながら0.03下げた(3.73→3.76)だけで、大きく悪化させた選手は少ない。1年目から2.77という好成績を残した田中が、さらに数字を向上させることはできるだろうか。

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