復帰会見でも際立った黒田の男気 「存在感の大きさ」に球団幹部も驚嘆

「根気よくずっと声をかけ続けてくれた」

 元エース右腕の復帰へ向け、力を注ぎ続けていた人物ですら驚いた今回の決断。黒田本人は、その決め手に「2006年にFA権を取った時にファンの人たちに自分の心を動かしてもらったんで、逆に今度は自分がファンの人たちの気持ちを動かすことが出来ればいいかなと思っています。ファンの気持ちが一番大きかった」としつつ「球団の熱意も当然、ありました」と明かした。

「毎年毎年、(鈴木球団本部長が)オフになると声をかけてくださいまして、食事も一緒にさせてもらって、もう今年断ってしまうと、2度と口をきいてくれないんじゃないかという、そういう気持ちもありました(笑)。根気よくずっと声をかけ続けてくれて、それが一番大きかったんじゃないかと思います」

 黒田は冗談を交えながら話した。ただ、背番号15を空けたまま、毎オフ、復帰オファーを出し続けた広島の誠意は、実直な男の心を確かに動かした。鈴木球団本部長は「可能性としてはいつも少ないと思いながらも、彼にいつも真剣に話を聞いてもらいましたので、本当にびっくりしました」と話すが、この結果は必然だったと言えるかもしれない。

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