レンジャーズ、藤川に“左殺し”の期待? 「左打者に壊滅的な存在となり得る」

レンジャーズが藤川のブルペンに注目、地元紙が伝える

 レンジャーズに新たに加入した藤川球児投手が22日(日本時間23日)のブルペンでの投球練習を控え、首脳陣から“左打者殺し”として期待を集めている。地元紙ダラス・モーニングニュースが「レンジャーズは日曜日の投球練習でキュウジ・フジカワに注目する」と報じている。

 34歳の右腕はカブスからフリーエージェントとなり、レンジャーズと契約。2013年にトミー・ジョン手術を受けた影響でカブスでの成績は振るわず、過去2年でメジャー通算27試合に登板し、1勝1敗、防御率5・04と期待通りの活躍はできなかった。

 だが、ア・リーグ西地区最下位に沈んだ新天地で、“火の玉クローザー”は大きな期待を寄せられているようだ。

 記事では「藤川は2種類のファストボールを持っている。高速のフォーシームと左打者にとって外角低めに沈むスプリット・フィンガーだ。もしも、藤川がスプリットのコントロールを完璧にできるのなら、左打者相手にとって壊滅的な存在となり得る」と藤川に対する期待感を示している。

 またレンジャーズのジェフ・バニスター監督も、右腕であってもスプリットのような武器を持っていれば、左打者に対してもぶつけることも可能と見ているようで、藤川が新天地で重責を担う可能性も出てきている。

 藤川自身は通訳を介して「去年はケガからの復帰1年目だった。100パーセントだったわけではない。今年は去年よりもいい感じできている」と話しているという。

 現状に手応えを感じている様子の右腕。バニスター監督、マイク・マダックス投手コーチも注目するブルペンで実力を示すことが、完全復活への第一歩となりそうだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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