ロッテの「柱」は誰になる? 6度目の開幕投手を目指す涌井秀章とその効果

鍵を握る投手力向上、開幕を意識する涌井は精神的支柱となれるか

 ある日のブルペンでは1人で投げ続け、球数は200球を超えた。ソフトバンクの打者の名前を出し、打席に立っていることを想定しながら、イメージ投球を続けた。開幕戦で対戦する相手を十分すぎるくらい意識した。

 伊東監督は「石川は初日からいい感じがしている。出来は一番。それに涌井が続いている」と状態は石川の方がいいと話している。残りの1か月の実戦登板でこの2人から絞っていくことになる。

 エース不在、投手力が弱いと言われる2015年のロッテ。昨年は防御率も総失点もリーグワーストだった。しかし、藤岡貴裕、古谷拓哉、チェン、未知数だが新人の田中英祐と駒はそろってきた。大谷智久、益田直也、西野勇士という強力なリリーフ陣もいる。

 精神的な柱がしっかりと固まれば、上位進出の可能性は十分にある。今後が楽しみであり、パの他球団からすれば、不気味な存在となるだろう。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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